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とるにたらない
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部屋を整理していたら出てきた。
浮気系がマイブームだったんだろうか。
てなわけで一応注意してね。







“浮気”の定義はどこからなんやろう。


ぱしんと思わずその頬を引っ叩いた。
どうしても、どうしても我慢ならなかった。
そいつは不機嫌そうな顔して俺を見て、
俺は泣きそうな顔してそいつを見た。

「何すんねん」

「……何ちゃうやろ。そんだけ知らん香水の匂いさせて、何やの」

「ああ。そんなこと」

まるで取るに足らないことのように、そいつはさらりと言ってのける。
――そんなこと。
そんなことって、何。
わかっとるよ。わかっとる、けど。

「シャワー浴びてきてや。むっちゃ不愉快」

顔も見ずにそう言って払うように手を振った。
そいつはしばらくじっと俺の顔を見ていたようだが、くるりと踵を返すと捨て台詞を吐いた。

「随分と潔癖なことやな。思春期真っ只中の女の子やあるまいし」

「……ッ!!」

閉められたドアに向かって思わず手近にあったクッションを投げつけた。
それでもちっとも気が済まず、辺りのものを手当たり次第に蹴散らしたくなる。


わかってる。

……わかっとうよ。
なんもかんも全部わかった上で、俺はこの人と付き合いはじめたはずなんやから。
男のヒスは見苦しいことも、そもそも女相手に嫉妬してまうのがおかしいことも。

俺は男。あいつも男。ならば女が欲しくなったって、それはまったく当然の欲求で責められる謂れはない。
遠まわしに(と言っても大分ストレートな気もしたが)女々しい、と言われて。
どれだけ俺が傷ついたか、あいつにはわからないだろう。
あいつからすればいきなりシバかれて腹が立ったのだろうけど。
それに手を出し返さないところが大人だとも思うけれど。
優しいとこだけが取り柄のような男のくせに、あんな辛辣な言葉を拘りなくするりと吐くようじゃいいところなんてどこにもない、ただの最低な男。
そして俺はただの面倒で煩わしい男だ。


どうして俺はそんなあいつのことを嫌いになれない?
こうしている今も後悔ばかりが襲う。
どう許してもらおうか、そればかり考える。
腹が立つくらい、俺の頭の中はあいつ一色に染まっていた。




こちらはKDです。

一夜限りと割り切って関係を持ち、帰ってくるKに嫉妬せずにはいられないD。
ぐずるDを何のかんのと丸めこみ、最終的にふりまわしてばかりのK。
そんなことをされても嫌いになれない共依存気味なD。

シャワー浴びて出てきたKは態度変えてごめんなだいちゃん配慮が足らんかったとかなんとか言うわけですね。でやっぱKおるくんは優しいんやから多少のことくらい目ぇ瞑らなあかんとか健気にも思いなおすわけです。
それでそのうち耐えきれずにTに相談してそんなのもう別れるしかないんじゃない、嫌ならKおるくんの浮気症を本気で何とかしようとしなきゃどうにもならないよとかアドバイスをされるわけで、Tしや優しい、ありがとう、とかやってるうちに現場をKに押さえられてお前も浮気してるやん。お互いさま。とか言われて反論するも俺は女やけどお前の場合男でしかもメンバーやからそっちのが悪い、お前男やったら誰でもええんか誰にでも足開くんかこの淫乱とかどうしようもない事態になるわけです。ベタな展開やな。

こういう話はもうムカムカしてくるんですけれども何だか読みたくなったりしませんかね。
ちくしょーなんてやつだむかつくわーでも読む、みたいな。(笑)

後書きの方が長いかもしれないという罠。
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