とるにたらない
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いろいろ未遂。とちゅうまで。
「おまえ、何やねんそれ」
ふと首筋を指差されて、俺は思わず息を呑んだ。
それは確実に赤く鬱血した部分を指している。
何も知らない者から見れば単なる虫さされのようにも見えるそれ。
欺けるとは思わなかったが、こういう風に指摘されるとも思わなかった。
そもそも指摘されて初めて存在に気づいたのだから防ぎようもない。
「……これは」
言い淀んだのは仕方のないことだった。
何、と言われて本当のことは言えない。だからといってうまい言い訳も咄嗟に思いつかなかった。
それは明らかに俺の浅はかさで、責める相手は自分しかいない。
「誰に付けられた」
硬く険しい口調。あたりまえだ。
自分に心当たりがないのなら、他人でしか有り得ない。
「……その、酔ってて」
酔って絡んで悪ふざけをした。覚えているのはそれだけで、以後の記憶は一切ない。
ただ確かなのは気が付いたときに見上げた天井は見知らぬもので、その光景は明らかに事後のものだった。
肝が冷える思いがして、慌てて相手に口止めし、これっきりだと言い含めもした。
記憶自体はないものの、ただ漠然と合意の上だったことは覚えているから、タチが悪く弁解の余地もなかった。
こんなこと言えるはずがない。だから黙っていた。余計なことを言っても仕方がないことだから。
「酔って、それで?」
いつもと眼が違うことは言うまでもなく明らかだった。
基本的に温厚だ。怒ることはあるがそれほど引きずらないし、怒るというよりきつく窘める、と言った方が正しいようにも思える。
そんな穏やかな男が仮面のように無表情になっている状態というのは恐れすら抱いてしまう。
完全に委縮して狼狽だけがみっともなく残り、余計に苛つかせる結果になる。それは重々わかっていた。
見せろ、と半ば胸倉を掴まれるような形で引き寄せられた。
淡々と服を脱がしにかかる手は恐怖だった。
思わず裾を握り締めて確認を妨げると、据わった目に射抜かれた。
「見せられへんのか。後ろ暗いところがあるんやな」
「……っ」
反射的に首を振る。
それはもう後ろ暗いはずなのに、嘘の反応だ。
勿論それが見抜けないわけもない。
「ええから見せろ」
肩を掴まれて、後ろの壁に叩きつけられた。
痛みよりも驚愕の方が大きかった。
「……、やめ」
「煩い」
震える喉から絞り出した声を一言で切って捨てられる。
無慈悲に服を捲り上げられ、そこで俺の罪は浮き彫りにされた。
「ある意味壮観やな」
至るところに散らばった鬱血を見て、そう言われた。
目も当てられない様子だと解っているからこそ、俯いて視線を落とすしかなかった。
「おい。下脱げや」
強い命令口調に泣きそうになった。
自分で脱いで曝せ、と言っている。
嫌だなんて言ったら張り倒されるのだろうか。
汚いものを見るような目つきをされるのだろうか。
生憎逃げ場もなかった。
震える手でベルトを外して下穿きを降ろす。
今にも零れ落ちそうな涙をぐっと堪えた。
ここで泣いてしまえばもっとどうしようもないことになる。
「際どいとこにまで付いとるなあ。酔ってナニしたらこんなとこに痕がつくんやろな?」
脚を開かされ、付け根にあるそれを円を描くように撫でられて息を詰める。
「感じてんなよ変態」
「っ…!!」
蔑む口調と視線を向けられて視界が潤む。
駄目だ、泣いてはいけない。
今よりもっと呆れられる。
泣いて許してもらおうと思っているのか、なんて思われる。
……と、ここまで書いたが時間切れと方向性を見失ったのとでここで終了ー。
書いてた話がまるっきり消えてしまってむしゃくしゃして書いた。
何の表記もしてないですけどこれ、CP何に見えますかね。笑
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