おもうこと 2010-02-26-Fri 01:54

とてもまじめな話。

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元来というか、影響を受けやすいタチであることは自覚してます。
ですがやっぱり私が求めるものというのは斬新性だのアイデンティティだのなんだので、「ないもの」とか「まったく新しいタイプのもの」とかそういうのを書いていきたいわけで。
そのくせ影響を受けやすいので矛盾してるわけです。

斬新性とかいってもね
こんだけエンターテイメントとか何とか発達しているご時世じゃほとんど色々やり尽くされてるわ
とかはまあ　置いといて


んで、こんな話をなんで急にするかっていうと実のところ、
商業漫画から影響されて持ってきちゃうことがままあるわけで。
勿論いつもじゃないんですけど。
意識して持ってきてるわけじゃない、かっていうとどうかわからないけど。
「あ、こういう話書きたいなー」っていうのを書いちゃったりとかあるわけです。
それがなんかもう自分でもあまりにひどいと思ったので。
はい。すみませんドン引きですよね。
なんかもう自覚しつつ黙っておくのは荷が重くて、いつか人に指摘されると多分ざっくりくるので自分で明かしとこうかと。

世にはオマージュだのリスペクトだのという言葉があるけれど、
それもね、どのくらいの範囲かっていう。
この話の引き合いに出すのも微妙だけどオマージュといえば（私の中では）屍鬼ね。
あれはキングの呪われた町のオマージュで、冒頭から作者本人が公言しているものなんですけど。
とはいえ大分類的な題材が同じなだけであとはだいぶ違うと思う。
でも私の書いてるやつなんか、勿論丸かぶりじゃないけどでも設定がいくつか一緒だったりして、わかる人には絶対「これって○○なんじゃ…」とかあると思うんよね。
だからもうね、どうしようかと。
ちょっと自分でうんざりしてしまった。

とりまえず例として挙げるなら、宵嵐とcoda。
インスパイアの域なんでちょっと上の話とは違うんですけど、内輪で軽く「あ、この話ってあれの影響？」とずばり指摘されたので言います。
あれらはよしながふみのソルフェージュに影響されてます。
つっても話自体はまったく違うかんじなので、ほんと影響って程度。
でも既存の設定をかじってるといえばかじってるのであれは多分インスパイア。

それで、今回どうしても気になるのは泡沫の方なんですが。
これは正直「パクりじゃないの？」と言われると否定しきれないかんじ。
書き出しとかは全然そんなこともなかったんですが、中盤の話の組み立て辺りから、そのころ立ち読みした漫画にめちゃくちゃ影響されたらしく、気がつけばいくつか設定持ってきちゃってたみたいです……
今日、本屋行ったついでにその本買って二回目読んだら改めて持ってきすぎなことに気づいて絶望した

書くのをやめようかとも思ったけど、やっぱり書きたいもんは書きたい。
まったくおんなじ話ってわけじゃないし。設定は持ってきてしまっていても自分なりの話の展開とかあるわけで。
オマージュとかって、
「こんなかんじの話書いてみたいな」とか
「自分だったらこの話はこういう展開にするんだけど」とか
そういうあれこれが混ざり合ってあるもんじゃないかと。
と言っても、そんな裏の思惑は見てる側には普通わからないわけで。
だからせめて「元」くらい明かしたほうがいいのか。
なんてことを思ってこういうことを書いています。


正直迷ったんですけどね…
「パクりかよ」ってドン引く人もそらいるやろうし、
こんなこと言うと私の書いてるもんぜんぶそういう「設定もってきてるやつなんじゃないの？」とか思われちゃうんじゃないかなーって……

趣味でやってる同人サイトなんだからべつに規約とかねーべ、商業作品でもあるまいし、そもそもそれ言ったら「同人サイト」自体以下略とか開き直ろうかとも思ったんですが、それでもなんだか自分の中で収まりがつかなかったというか。あまりに目に余ったので。


また矛盾な感じですが私はパクり大っ嫌いです。
苦労して考えたあれこれを掻っ攫われたらむかつきます。それは誰だってそうだと思いますけども。
私の考えるパクりっていうのはまあそのまんま、「盗作」です。
丸かぶりなんて言語道断だし、なんというか
「人が苦労して考えたであろうあれこれ」を意図的に持ってきておきながら、それをあたかも「自分が捻り出しました考えました思いつきました」みたいなこというのが大っ嫌いなんです。腸煮えくり返ります。
似通ったり影響されるのは仕方ないと思います（寧ろ自分がそういうのあるから）でも持って来たものを自分で考えたっていうのは狡い。だめです。
だから私個人の意見としては、それならそうと「○○に影響されて～」とか書くんだったらいいと思います、っていう。

そういう考えに基づいてここでも暴露しました。
とはいえ人の考えは色々あるし「それは屁理屈だ！」とか思う方もいらっしゃるかもしれません。
極論、私は自分のサイトの中で自分なりの筋を通したいだけです。なので、そういう意見があるのもまた然りと思いますがそれは仕方ないと考えています。


色々ごちゃごちゃ書いたけど、要するに私はこのレンタルスペースで自分の書きたいものを好きに綴って、それで、良かったら誰かに見てもらいたいっていう。結局それだけなんです。自己満です。
でも、だからってこうして公開しているからにはあまりに無作法に書くわけにもいかないから、注釈をつけて理解を得ようとしているというか。見る人に、そういうふうに不快になってもらいたいわけじゃないので。
それで今回こうしてこういう話を明かしたのは、その話を気に入ってくださってる方に対する私なりの誠意です。
好きだと言ってくれる人がいるからこそ、理解してもらいたいというか。
そういうの含めて好きだと言ってもらえるならとても嬉しい、そうじゃないならそれは残念だけど仕方ない、そういうことです。

長々書いて、結局泡沫の朱は何の影響（？）なのかというと、「とかげ」っていう漫画です。
不老不死の呪われたとかげの物語。全三巻。
時代設定も現代だし全体的に見たかんじ似てるっていうほど似てないけど一部そうなので気になる人は充分気になるレベル。かと。
なんか本屋にはあんまり置いてないのかそんなに見かけなくて、今日たまたま一年かそれ以上ぶりに見つけて買っちゃったんですけど。
泡沫まだ未完だから言うタイミングも迷ったけど、万事勢いが大事。私にとっては。
だからまあこれから書く部分が特に「そう」なんですけど、今から話を練り直すのも無理なので……
そんなかんじ…です。はい。



なんていうか、色々気にしすぎなのかなあ。
まあ気にする性分なので。筋を通したので私は自己満足。
ていうかあれはやっぱ気にしなきゃいけないレベル…だよなあ。私的には。

いつもこんなごちゃごちゃしたこと考えながらサイトやってるわけじゃないですが、時々はこういうごちゃごちゃしたことも考えるべきかなと思った。
サイトは自己満足なんですよ。ほんとうにね。
その自己満足を気に入ってくれる人がいるっていうのはすごく貴重で嬉しいことですよね。
見てくださってる方、ありがとうございます。
そしてこんなgdgdした話に最後まで目を通してくださった方も、ありがとうございました。